ハムや。

ゴールデンハムスター飼育記録

ゴールデンハムスターの軟便、下痢、入院に至るまで

 

我が家のハムスター「ぎん」の調子がおかしくなったのは、2021年3月頃の事でした。

 

当時ぎんは推定生後5ヶ月。2020年12月に我が家にやってきました。

ペットショップで「女の子です」と告げられてお迎えしたのに、お尻のあたりが日毎にふくふくとしてきました。

しかし、飼い主にはその何倍も気がかりなことがありました。

 

 


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それは「軟便」です。

 

 

回し車や巣箱の上に、つぶれたフンがペタペタと付くようになったのです。

ぎんは長毛種なので、濡れた体毛にフンがついて潰れてしまったのかもしれないと思いました。

ところが軟便は毎日続きました。

近くにエキゾチックアニマルを診られる動物病院があったので、私はぎんを連れて行きました。

 

 

まずは体重測定。

ぎんの体重は110g程度。

ペットショップでお迎えしたときは66gだったので、だいぶ大きくなったんだなと思いました。

お尻の辺りに汚れはありません。

このとき新しいフンを持ってくることができず、便検査はできませんでした。

 

 

先生によれば、ペットショップで売られている間に寄生虫に感染するハムスターが多いそうです。

お迎え当初は異常がなくても、大人になるにつれてだんだん悪化するケースがあると説明されました。

抗生剤と駆虫剤を処方され、それを飲ませて様子を見ることにしました。

 

 

薬の飲ませ方ですが、私は好物のおやつに混ぜていました。

 

よく使っていたおやつ

  • プチキューブ いちご味(スドー)
  • サクサク王国 とうふキューブ(スドー)

どちらもお薬と一緒によく食べてくれました。

 

保定の仕方は一応知っていたのですが、ケージの中をゴムまりの様に跳ね回るぎんを捕まえる自信がありませんでした。

 

投薬から1週間。ぎんの調子は少し良くなり、投薬を続けて様子を見ることになりました。

さらに1週間。診察の結果、特に異常はなし。

念の為投薬は続けていましたが、ほぼ健康を取り戻しているように見えました。

 

 

薬を飲みきった頃の2021年5月の夜。

ぎんは激しくお腹を下しました。

 

 

軟便の再発に気づき、近々動物病院で健康診断をしてもらおうと思った矢先でした。

巣箱の上に固まる前のセメントのようなフンがあるのに気づき、これは一刻の猶予もないと確信しました。

翌日の仕事は半日有休を取り、ぎんを動物病院に連れて行きました。

 

 

便検査の結果、悪い菌や原虫がいることが判明しました。

前よりも少し強い抗生剤と駆虫剤をもらい、おやつに混ぜて与えました。

ところが、通院直後からぎんの体調は著しく悪化し、おやつを口に運ぶことすらできなくなっていました。

なんとか苦手な保定をし、薬を飲ませたものの、今度はパニックでケージを暴れまわる始末です。

 

 

それからぎんはエサも一切食べず、昼も夜も巣箱に籠もり姿を見せなくなりました。

仕事をしていてもぎんが気がかりで仕方ありませんでした。

先の通院から2日後。

退勤間際、私は動物病院に電話をし、次回の通院までどのように対処すればいいか聞きました。

動物病院の回答はこうでした。

「すぐに連れてきてください」

 

 

動物病院から送迎車を出してもらえることになりました。

巣箱の中の床材が下痢で染まっていました。

キャリーケースの中のぎんは、とても苦しそうな顔をしていました。

代々、我が家で飼育していたハムスターたちは、最期を迎える前にこういう顔をしていたのを思い出しました。

 


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しかしながら、送迎を担当していた動物看護師さんは、ぎんが必ず良くなる前提で話をしてくれました。

素人なら「ここまで具合が悪いならもう駄目だろう」と簡単に言うでしょう。

動物医療のプロフェッショナルを感じました。

 

 

検査の結果、菌や原虫が増えていることが判明しました。

保定に自信ががないことを正直に伝えると、先生から入院の提案をされました。

素人の看病に限界を感じていました。心配で夜も眠れない日が続いており、私はぎんを入院させることにしました。

 

入院期間は約1週間。

ぎんのいない我が家は、妙に広く思えました。

子供の頃、きょうだいが修学旅行や合宿にでかけて帰らない日の、あのさみしさを思い出しました。

入院中のぎんは何をしているだろう。

獣医さんや看護師さんに良くしてもらってるだろうか。

 

 

待望の退院。

迎えに行くときは妙に緊張しました。

久しぶりに病院で会うぎんは、とても元気でした!

 

 


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寄生虫対策のためにケージ一式をすべて買い替えました。

中に入れると回し車で勢いよく走り、巣箱に登って外を眺めます。

ペレットをもりもり食べ、トイレの砂をざくざく掘っては転がります。

 

 

元気いっぱいのぎんですが、まだまだ油断はできません。

ハムスターは自分のフンを食べる習性があるので、寄生虫が治りにくいのです。

そのためまだ投薬を続けています。

食欲があるので、おやつに薬を混ぜる作戦を続けています。ぎんの口に合うものを考える日々です。

 

 

ハムスターの軟便対策や投薬方法について、藁にもすがる気持ちで調べ上げました。

しかしながらインターネットに載っている情報の中に、役立つものは一切ありませんでした。

軟便に効くアイテムを試すより動物病院に通ったほうが早く、どんなに甘く味付けしてある薬でもハムスターは嫌がります。

 

 

ハムスターの体調悪化はあっという間です。

1日、それどころか半日で重篤な状態になることもあります。

少しでも体調が悪いと思ったら、インターネットの民間療法に頼らず、エキゾチックアニマルの診察ができる動物病院で診察してください。

 

 


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