ハムや。

ゴールデンハムスター飼育記録

さようならぎんちゃん

ゴールデンハムスターの「ぎん」が急逝しました。

ハムスターとしても短すぎる、およそ10か月ほどの生涯でした。

 

動物病院でウェットテイルの完治を告げられた矢先のことでした。

もう通院も投薬の必要もないのだから、これからはできるだけのんびりと過ごしてほしいと思っていました。

 

治療をやめたぎんは、しばらくはとても元気そうに見えました。

見守りカメラにもケージの中を元気に走り回り、高速で回し車を回す様子がとらえられていました。

 

完治を告げられてから3週間ほどたった日のことです。

その日は週に一度のケージの大掃除の日でした。

ぎんをキャリーケースの中に移したとき、お尻が濡れているのに気づきました。

 

以前の記事にも書いたとおり、ぎんは下痢・軟便がいったん治まってもぶり返すことがありました。

今回も同じケースだと思い、翌日すぐに時間を作って動物病院に連れていくことにしました。

 

この時点では下痢をしているとはいえ、入院をしたときよりはだいぶ状態がよかったため、治療を再開すれば快方に向かうと思っていました。

 

翌日、9月28日。

午後に診察の予約を入れることができました。

それなのに、ぎんちゃんはすでに息を引き取っていたのです。

 

ぎんはトイレの砂を掘って遊ぶのが好きでした。

そのお気に入りのお砂の中で、本当に眠るような表情で亡くなっていました。

ケージに近づいて、中を覗き込んで、体をゆすってようやぎんが生きていないことに気づきました。

 

もう大丈夫だと聞いていたのに。

病気は治ったといわれたのに、なぜ?

前に入院した時のほうがずっと具合が悪そうで、それでも回復してくれたのに、なんで今度はだめだったのだろう?

 

その日の夜のうちペット葬儀の方を呼び、ぎんの体を焼いてもらいました。

姿かたちは本当に眠っているときの姿そのものでしたが、生前はきれいなピンク色だった足先がうす紫色に変色していました。

触っても逃げたり嫌がったりすることはなく、同じ姿勢のまま固まっていました。

体の周りに、お気に入りだったピンク色のハムスター用ウエハース、リス・ハムミルク、バナナチップ、そして食べ残しのペレットを並べました。

そして一緒に焼いていただきました。

 

もともと小さかったぎんは、もっと小さくなって帰ってきました。

お骨をすべてまとめてもぽち袋一つ分にもなりませんでした。

ペット葬儀の方に、お骨の多くは海に散骨していただくようお願いしました。

一部は納骨カプセルに入れて手元に残しました。

 

その夜はぎんの最期の姿が頭から離れず、嗚咽してほとんど眠れませんでした。

泣きすぎて鼻が詰まり、鼻をかみすぎて中耳炎になるくらいでした。

そしてお別れの日から1週間ほど、本当に何をする気力も無くなってしまいました。

何を見てもぎんのことを思い出し、仕事中も上の空。ふとした拍子に涙を流すありさまです。

 

そんな日々を送っていたある休日のこと。つい昼寝をしたところ変わった夢を見ました。

ぼんやりとした光景でしたが、たくさんのハムスターが走っている夢です。

夢の中でハムスターが一団となってあたりを走っていました。

目が覚めた後、ああ、きっとぎんちゃんはハムスター天国に今到着したのだなと思いました。

 

私はなぜか疲れているときに限って、ハムスターがたくさん家にいる夢を見ます。

家の中にたくさんのハムスターがあふれていて、そのお世話に奔走する夢です。

受験勉強の直前とか仕事がたまっているときによくこの夢を見ます。

 

もし私が今後なにか切羽詰まった目に遭って、またこの夢を見ることがあったら、そのたくさんのハムスターの中にぎんちゃんの姿が増えているかもしれません。

そんな気がします。また会えると思います。

 

さようならぎんちゃん。

病気もケガもないハムスター天国で、お砂遊びをしたりピンクのウエハースを好きなだけ食べたり、楽しく過ごしてください。

 

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ぎん お迎え後5~6か月ごろ

 

※2021/09/28加筆修正 ウェットテイルから完全復活

※2021/09/28

「ぎん」が急死しました。

以下に記した通り完治の診断をもらってから、1ヶ月も経たないのにこのような事態になってしまいました。

原因はわかりません。

投薬をやめてからやや軟便気味になり、動物病院で再度診察してもらおうと予約を入れたその日に「ぎん」は亡くなりました。

小動物飼育の難しさを思い知らされます。

 

 

ウェットテイルを発症したハムスターの「ぎん」

 

先日の通院で、ようやく獣医さんから完治を告げられました。

 

軟便に気づいたのが今年の3月。およそ半年間にわたる闘病生活でした。

 

 

〇ウェットテイル発覚から入院・退院までの経緯はこちら

hamuya0712.hatenablog.com

 

 

ウェットテイルは非常に致死率が高い病気です。

 

発症すると数日以内に死を迎えるともいわれ、早ければ半日で死に至ります。

 

なぜ「ぎん」が助かったのかといえば、小さな異常でも気づけばすぐに病院に連れて行ったこと。

 

インターネット上の情報(ハムエッグ、Yahoo!知恵袋など)に頼らなかったこと。

 

そして、運がよかったことです。

 

まだハムスターのように小さな動物を見られる動物病院は多くありません。

 

ハムスターの入院までさせてもらえる動物病院に出会えたことは本当にラッキーでした。

 

 

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ハムスターを病院に連れていくのに躊躇する飼い主もいます。

 

「治療費がいくらかかるかわからないから」

「病院に連れて行くとかえってストレスを与えそうだから」

「もともと寿命の短い生き物だから」

 

全部飼い主のわがままです。

 

いざという時の治療費が捻出できないなら、ハムスターに限らず生き物を飼う資格はありません。

 

「病院に連れて行くとかえってストレス」というのも人間の思い込みです。

 

病気の苦しみのほうが動物にとってずっとストレスです。

 

「もともと寿命が短い」としても、せめて最期は苦しみなく過ごしてもらいたいと思えませんか?

 

私には、小さな生き物が苦しんでいる様子を見て放っておける人間の気持ちがわかりません。

 

助からない病気だとしても、その苦しみは少しでも軽くしてあげたいというのが普通の感情ではありませんか?

 

こういう言い訳をつかう飼い主が、「ハムエッグ」だの「Yahoo!知恵袋」などの信憑性の低い民間療法に頼り、結局死なせてしまうケースを知っています。

 

少しでもハムスターの体調がおかしければすぐに病院へ。

 

民間療法に何千円、何万円もかけるより、きちんとした動物病院で治療するほうが回復は早く安上がりですよ。

 

 

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ゴールデンハムスターの長毛種は体が弱いそうです。

 

完治の診断は受けましたが、今後も油断はできません。

 

これからも「ぎん」が健やかに過ごしてくれるよう、飼い主の責務を果たしたいと思います。

 

血尿疑惑?!

※今日の記事はハムスターのトイレを写した画像があります。

予めご了承ください。

 




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寄生虫による軟便で長らく通院中のハムスター「ぎん」。

入院とその後の投薬治療の甲斐あって、徐々に回復傾向にありました。

 

ところが。

いつものように「ぎん」のケージを掃除していると、私の目に衝撃的な光景が映りました。

 


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「ぎん」のトイレです。

その中に、真っ赤に染まった床材が落ちていました。

 

これはもしかしたら「血尿」では…?

 

調べたところ、不衛生な環境が原因で細菌感染を起こし、膀胱炎になるハムスターがいるそうです。

「ぎん」はずっとお腹を壊しているので、その影響で細菌感染を起こしてもおかしくありません。

慌てて動物病院に駆け込みました。

 

診察室で赤く染まった床材を見せると

「血尿の場合、オキシドールをかけると色が抜けるんですよ」

と、獣医さん。

私が中学時代に習った化学式を思い出そうとしている間に、獣医さんは床材にオキシドールをかけていきました。

 

床材の色は赤いまま。

どうやら血尿ではなかったみたいです。

原因ははっきりとはわかりませんが、おそらくおやつか何かの着色料のせいだと思われます。

 

オキシドールの化学式は思い出せなかったのでGoogleで検索したところ、「昔のヤンキーはオキシドールで髪を脱色していた」というムダ知識を知ってしまいました。

 

ぎんちゃんは回復傾向です

今日も経過観察のために「ぎん」を病院に連れていきました。

 

前回の通院では原虫の増加が認められました。

体重も130gから100gに減ってしまっていました。

未だにケージの中には、ペタペタとしたフンが潰れて落ちています。

 

一方でお薬を混ぜたおやつはきれいに食べきっており、食欲はまずまず。

活動量もなかなかで、毎晩回し車で元気よく走っています。

 


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丸い背中を見せて食事する「ぎん」。

 

 

今回の診察では、完治には至らないものの、回復傾向にあるとの診断でした。

体重は118gに増えていました。

おしりの周りもきれいです。

先生に抱っこされ、看護師さんに「かわいい〜」と撫でられた「ぎん」は、あまり嬉しくなさそうでした。

彼は病院が大嫌いなのです。

 


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帰宅後。

ご機嫌を取るためにごはんを用意します。

今日のメニューはペレットのハムスター粉ミルクまぶし。

小松菜とはむはむぴゅーれの和え物、お薬添え。

粉ミルクが特にお気に入りのようで、毎日夢中になって食べています。

 


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お鼻が粉ミルクまみれになってるぎんちゃん。

退院から1週間、寄生虫再び

退院から1週間が経ちました。

今日は経過観察のため、ぎんを連れて動物病院さんへ向かいました。

 

 

診察の結果、寄生虫が再び現れたことがわかりました。

 

 

退院時の便検査は正常でした。

ケージはフルリセットし、投薬も続けていました。

ハムスターは食糞の習性があるため治療が難しいと知ってはいましたが、まさか敵がここまで手強いとは思いませんでした。

 

 

獣医さんの説明では、生まれつき体力が弱く寄生虫が再発しやすい個体がいるそうです。

ぎんは元々身体が小さく、お迎えしたときの体格はジャンガリアンハムスター並でした。

ぎんも生まれつき弱い部類なのかもしれません。

駆虫剤や抗生物質寄生虫を減らすことはできますが、最後は本人の体力がないと完治しないそうです。

 

 

薬の与え方についても教えてもらいました。

保定して飲ませるのが一番ですが、りんごジュースや動物用クッキーに混ぜても良いと言われました。

獣医さんの手の中でさえジタバタ暴れるぎんを見ると、保定はやはり難しそうでした。

 

 

体重は130gから100gへ大幅に減量していました。

食欲はあるようだったので、この減り方には驚きました。

治療方針を少し変え、体力をつけて寄生虫への抵抗力を高める薬が処方されました。

 

 

ぎんは野菜が好きだったので、今日は小松菜に混ぜてみました。

ヨーグルト味のはむはむぴゅーれ(マルカン)も添えました。

 

 



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すぐに気づいて巣箱から顔を出しました。

巣箱は衛生面を考え、汚れたらすぐ捨てられるダンボール箱で作っています。

 

 



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口に運んでくれました。一安心。

2週間後に再診です。

たくさん好物を食べて体重増やそうね。

ゴールデンハムスターの軟便、下痢、入院に至るまで

 

我が家のハムスター「ぎん」の調子がおかしくなったのは、2021年3月頃の事でした。

 

当時ぎんは推定生後5ヶ月。2020年12月に我が家にやってきました。

ペットショップで「女の子です」と告げられてお迎えしたのに、お尻のあたりが日毎にふくふくとしてきました。

しかし、飼い主にはその何倍も気がかりなことがありました。

 

 


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それは「軟便」です。

 

 

回し車や巣箱の上に、つぶれたフンがペタペタと付くようになったのです。

ぎんは長毛種なので、濡れた体毛にフンがついて潰れてしまったのかもしれないと思いました。

ところが軟便は毎日続きました。

近くにエキゾチックアニマルを診られる動物病院があったので、私はぎんを連れて行きました。

 

 

まずは体重測定。

ぎんの体重は110g程度。

ペットショップでお迎えしたときは66gだったので、だいぶ大きくなったんだなと思いました。

お尻の辺りに汚れはありません。

このとき新しいフンを持ってくることができず、便検査はできませんでした。

 

 

先生によれば、ペットショップで売られている間に寄生虫に感染するハムスターが多いそうです。

お迎え当初は異常がなくても、大人になるにつれてだんだん悪化するケースがあると説明されました。

抗生剤と駆虫剤を処方され、それを飲ませて様子を見ることにしました。

 

 

薬の飲ませ方ですが、私は好物のおやつに混ぜていました。

 

よく使っていたおやつ

  • プチキューブ いちご味(スドー)
  • サクサク王国 とうふキューブ(スドー)

どちらもお薬と一緒によく食べてくれました。

 

保定の仕方は一応知っていたのですが、ケージの中をゴムまりの様に跳ね回るぎんを捕まえる自信がありませんでした。

 

投薬から1週間。ぎんの調子は少し良くなり、投薬を続けて様子を見ることになりました。

さらに1週間。診察の結果、特に異常はなし。

念の為投薬は続けていましたが、ほぼ健康を取り戻しているように見えました。

 

 

薬を飲みきった頃の2021年5月の夜。

ぎんは激しくお腹を下しました。

 

 

軟便の再発に気づき、近々動物病院で健康診断をしてもらおうと思った矢先でした。

巣箱の上に固まる前のセメントのようなフンがあるのに気づき、これは一刻の猶予もないと確信しました。

翌日の仕事は半日有休を取り、ぎんを動物病院に連れて行きました。

 

 

便検査の結果、悪い菌や原虫がいることが判明しました。

前よりも少し強い抗生剤と駆虫剤をもらい、おやつに混ぜて与えました。

ところが、通院直後からぎんの体調は著しく悪化し、おやつを口に運ぶことすらできなくなっていました。

なんとか苦手な保定をし、薬を飲ませたものの、今度はパニックでケージを暴れまわる始末です。

 

 

それからぎんはエサも一切食べず、昼も夜も巣箱に籠もり姿を見せなくなりました。

仕事をしていてもぎんが気がかりで仕方ありませんでした。

先の通院から2日後。

退勤間際、私は動物病院に電話をし、次回の通院までどのように対処すればいいか聞きました。

動物病院の回答はこうでした。

「すぐに連れてきてください」

 

 

動物病院から送迎車を出してもらえることになりました。

巣箱の中の床材が下痢で染まっていました。

キャリーケースの中のぎんは、とても苦しそうな顔をしていました。

代々、我が家で飼育していたハムスターたちは、最期を迎える前にこういう顔をしていたのを思い出しました。

 


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しかしながら、送迎を担当していた動物看護師さんは、ぎんが必ず良くなる前提で話をしてくれました。

素人なら「ここまで具合が悪いならもう駄目だろう」と簡単に言うでしょう。

動物医療のプロフェッショナルを感じました。

 

 

検査の結果、菌や原虫が増えていることが判明しました。

保定に自信ががないことを正直に伝えると、先生から入院の提案をされました。

素人の看病に限界を感じていました。心配で夜も眠れない日が続いており、私はぎんを入院させることにしました。

 

入院期間は約1週間。

ぎんのいない我が家は、妙に広く思えました。

子供の頃、きょうだいが修学旅行や合宿にでかけて帰らない日の、あのさみしさを思い出しました。

入院中のぎんは何をしているだろう。

獣医さんや看護師さんに良くしてもらってるだろうか。

 

 

待望の退院。

迎えに行くときは妙に緊張しました。

久しぶりに病院で会うぎんは、とても元気でした!

 

 


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寄生虫対策のためにケージ一式をすべて買い替えました。

中に入れると回し車で勢いよく走り、巣箱に登って外を眺めます。

ペレットをもりもり食べ、トイレの砂をざくざく掘っては転がります。

 

 

元気いっぱいのぎんですが、まだまだ油断はできません。

ハムスターは自分のフンを食べる習性があるので、寄生虫が治りにくいのです。

そのためまだ投薬を続けています。

食欲があるので、おやつに薬を混ぜる作戦を続けています。ぎんの口に合うものを考える日々です。

 

 

ハムスターの軟便対策や投薬方法について、藁にもすがる気持ちで調べ上げました。

しかしながらインターネットに載っている情報の中に、役立つものは一切ありませんでした。

軟便に効くアイテムを試すより動物病院に通ったほうが早く、どんなに甘く味付けしてある薬でもハムスターは嫌がります。

 

 

ハムスターの体調悪化はあっという間です。

1日、それどころか半日で重篤な状態になることもあります。

少しでも体調が悪いと思ったら、インターネットの民間療法に頼らず、エキゾチックアニマルの診察ができる動物病院で診察してください。

 

 


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